たそ先生の徒然ブログ

私の専門分野(世界史)や教育について、心に移り行くよしなし事を、そこはかとなく書きつくります。

私学適性検査は受験する価値があるのか?

私学適性検査について

私学適性検査とは、東京・群馬・愛知・兵庫・広島・福岡・長崎の私立中学高等学校の協会・連合会などによって実施される試験で、私立の中学校や高等学校に勤務する人を対象に行われるものです。

 

試験の結果によってA~Dの評価をされ、その結果を各私立学校が閲覧することで採用試験を受けませんかと声がかかることがあります。

 

大学3年次から受験することができ、私も大学3年次に受験をしました。しかし、受験には2万円程かかるため大きな痛手です。

試験について

試験内容は、教職教養と専門教科の2つがあり、私は教職教養と世界史を受験しました。

教職教養の試験時間は50分で、難易度はそこまで高くはないと感じました。教員採用試験に向けて対策していれば問題ないでしょう。しかし、記述の問題もあるため、普段から勉強をしておくことが必要です。

次に専門教科についてですが、試験時間は80分で地歴は地理・世界史・日本史から選択、公民は政治経済のみで、私は世界史で受験しました。

難易度は中堅私大よりは高く、難関私大レベルはあるように感じました。しっかりとした準備が必要です。けれども、自分の専門教科であるならば、高得点は確実にとれるようにしましょう。

私学適性検査は受験する価値があるのか?

先に述べた通り、私は大学3年次に世界史で私学適性検査を受験しました。8月の末とはいえ、残暑の中受験会場である高校まで歩いて行き、着いたときには汗だくです。

服装には特に指定はありませんが、ほとんどがスーツで受験していました。

受験後、はがきで結果が送られてきて、何校か採用試験を受けませんかと声がかかりました。私学適性検査の結果で即採用というわけではなく、ここからが本番なので、正直2万円の価値があるか微妙なところです。

また、なかなか待遇の良い学校に巡り合うことは難しいようです。受験して待っているだけではなく、自分から私学を探すことは必要なことです。

けれども、私学の独自採用で私学適性検査の受検有無や結果を問われることがあるので、できることは何でもしておきたいという人は私学適性検査を受けるべきでしょう。

ここまで私学適性検査についてみていきましたが、私学の採用は積極的行動して情報を集めることが大切です!

徒然日記 明日への持ち物

こんにちは、たそです。

みなさんは、持ち物の準備は前日に済ませてしまう派ですか?それとも当日にちゃちゃっと準備する派ですか?

私は、前日に忘れ物がないか入念な準備をする派です。

忘れ物をしたという後悔をしたくないのです。

財布にハンカチにティッシュにと、一通り揃えてから選りすぐります。

万全の準備をするものの、できるだけ荷物は減らしたい。

そんなわがままでもあります。

その折、こんな話を聞きました

「明日への持ち物として、これだけは持っていなさい 

           かばんに本、胸にパッション」

んー、なんとも深い言葉

心のノートにメモをしておきましょう。

さらに、本ならなんでもいいと言うわけではありません。

読書をするための本を持ちなさいと言うのです。

参考書や研究のための史料を読むことは読書とは言いません。

読書をするための本を持ちましょう。

そして、胸にパッションも忘れずにね。

忘れ物がないか確認をすると良いでしょう

「かばんに本、胸にパッション」

 

徒然日記 感動を求めて

みんなそう言うんだよね、たそです。

さて、私は人間の行動が求めるものは感動との出会いであると考えます。

例えば、映画や旅行、美味しいものを食べるときなんかに代表されるのではないでしょうか。

素晴らしい映画に出会い、素晴らしい景色に出会い、素晴らしい食に出会った時、私達は言葉にならない感動を得ます。

なぜだか、その感動が欲しいのです。

欲しくて欲しくてたまらないのです。

感動中毒者なのです。

そして、私はこうも思います。

知は感動なり

知識を得ること、それも感動なのではないでしょうか。

気づきがあった。発見があった。そんな感動が学問にはあるのです。

そして、集約すると感動はすべての行動の動機づけなのです。

だからこそ、与える側は考えなければなりません。

どのように感動を伝えようかと。

その努力に、与える側のすべてがこもっているのではないでしょうか。

つれづれと...

 

徒然日記 悩みを突き抜け歓喜を得れ

悩みを突き抜け歓喜を得れ!!

お久しぶりのたそです。

みなさん悩むことってあると思います。

人間だもの...

恋に仕事に勉強に

悩みは尽きません

ならばいっそのこと悩み抜きませんか?

悩んで悩んで悩みが解決するまで悩めばいいと思うのです。

その先の未来は、きっと明るいと思います。

そう願って

おしまい

徒然日記 大人になるとういこと

こんにちは、たそです。

みなさん、こんな風に思ったことありませんか?

早く大人になりたい/子どもに戻りたい

と思ったことがあると思います。

ある子に言われたのです「はやく大人になりたい」と

そこで悩みました。大人って/子どもってなんだろうなぁと

悲しいことに日本には、大人と子どもを分ける通過儀礼はありません。

成人式だと言う人もいるかもですが、おそらくその意味合いは無実化してしまっているでしょう。

元来、子どもと呼ばれる人は存在せず、一般的な子どもは小さな大人と見られていました。この頃は、早く大きくなりたいとでも思ったのでしょうか。

あぁわからない、わからない。。

また、子どもが大人になりたいというのはなんとなくわかります。

発達段階的にも子ども→大人だとすると、いつかは大人になりますもんね。

しかし、大人が子どもに戻りたいという気持ちはよくわからないです。自らを大人と銘打っているのであれば、子ども→大人に成長した自覚があるんですもんね。

子どもに戻りたい...甘えんな!自分が大人だって思っているなら甘えんなよ!

と感情を荒立てましたが、自分を子どもだと思っている大人も少し恥ずかしい話です。

さて、そんなこんなで子どものみなさんにはこう伝えたいと思います。

「あなたはいつまで子どもでいたい?」

自分に問いてみて下さい。

10年後でも、20歳になったらでも、一生でも良いでしょう。

今大人になりたい!ってときに、大人になってもらいたいと思います。

大人になるということの責任と覚悟を持って。。

 

 

 

徒然なる世界史③ ファラオの呪いの正体

こんにちは~、たそです。

みなさんは、非科学的な事象を信じますか?

私は全く信じていないです。もちろん小さい頃はおばけが怖くて、ディズニーのホーンデットマンションで泣いていたくらいです。

しかし、大きくなるに連れて現象には何かしらの理由があると思うようになりました。

なんか夢がないですよね。ああ少年に戻りたい...

さてそんなことは置いておいて、今日は非科学的な事象であるファラオの呪いの正体を突き止めて見たいと思います。

  1. エジプト文明
  2. ファラオの呪い
  3. まとめ

1.エジプト文明 

まず始めに、エジプト文明について見てみましょう。

ヘロドトスが『歴史』で「エジプトはナイルの賜物」と述べたように、エジプトはナイル川の恩恵のもとに成立しました。

始めは、ノモスと呼ばれる政治的単位の集落群がいくつか存在していましたが、メネス王が統一をしたと伝えられています。

その後に、エジプトには30もの王朝があったといいますが、そのうち最も栄えたのが古王国、中王国、新王国の各時代です。

まず古王国時代といえば最も有名なのが、ピラミッドの建設でしょう。

クフ王カフラー王メンカウラー王の各ピラミッドは「ギザの三代ピラミッド」と呼ばれています。最も大きいものがクフ王のピラミッドだということは覚えておきましょう。

次に中王国時代です。

この時代は、中央集権化と官僚組織の整備が急激に進んだ時代です。

しかし、末期には遊牧民ヒクソスが侵入し、混乱をもたらしました。

最後に、新王国の時代です。

この時代は、新たにもたらされた馬と戦車によって活発に対外進出をした時代です。

とりわけトトメス3世はエジプトの最大版図を成功した人物です。

この成功は、首都テーベの主神アモン神の恩寵だとされ、アモン神は人々に進行されて神官たちも権力を握るようになり、王権を脅かしました。

このことに危機感を抱いたアメンホテプ4世は、アトン神を唯一神とする宗教改革を行い、アモン神の都テーベを捨てて、新都テル=エル=アマルナに遷都しました。

しかし、あまりにも急激な改革は、彼の死後挫折することとなるのです。

そして、次王としてツタンカーメンが即位することとなります。

このツタンカーメンがファラオの呪いの元となるのですが、詳しくは次項で見ていきましょう。

2.ファラオの呪い

まず、ファラオの呪いを知らない人に説明をすると、ツタンカーメンのお墓の発掘調査に関わった人物とその周囲がことごとく亡くなってしまったということです。

正直恐ろしいですよね...

詳細について見てみましょう。

イギリス人貴族のカーナヴォン卿の支援を受けて10年もの間ツタンカーメンの墓を探し続けていたハワード・カーターと調査隊は、1922年11月4日についにその手がかりを発見しました。

そして2月17日にその封印が解かれます。

この世紀の大発見にマスコミや旅行客が殺到することとなったのです。

しかし、世紀の大発見から不幸が続くのです。

カーナヴォン卿は蚊の刺し傷から敗血症となり死亡し、その愛犬も突然死してしまうのです。さらに、カイロで大停電が起こり、墓を見た旅行客がタクシーに轢かれて亡くなり、ルーブル美術館の高齢エジプト学者も死亡します。この後も関係者が死亡するごとに、マスコミは「ファラオの呪い」と報道したのです。

もうおわかりの方もいるかもですが、ここで、皆さんの不安を拭うためにファラオの呪いの正体を言及しておきます。

正体は...

「マスコミの報道」です。

先述の通り、多くのマスコミが殺到したことにより、調査隊は一社と契約して専属で情報を共有したのです。

もちろん他社は諦めません。

そこで、生まれたのが「ファラオの呪い」と言う言葉です。

目を引きますもんね。

直接には関係のない事柄までもが「ファラオの呪い」とされ、「ファラオの呪い」が独り歩きしてしまったのです。

3.まとめ

さて、現代において情報はありふれたものであり、誰でも手に入れることができるものです。

しかし、そのすべてが正しいものとは限りません。

私達には、情報を精査する力や情報について向き合い考えることが必要なのでしょう。

情報の手のひらで踊らされるマリオネットにならないためにも...

 

徒然なる世界史② 現代に残る文明と文化

こんにちは、たそです。

日本では、文化という言葉をよく耳にしますね。

例えば、和から連想される事柄やアニメ、おもてなし、また、困っている人を見かけたら自分も困ってしまい、見て見ぬふりをするなんてことも日本人の文化かもしれないですね。

米の人類学者であるベネディクトは、日本を「恥の文化」、欧米を「罪の文化」であると言っています。なかなか的を得た言葉だと思います。

さて、そんな人類の産物である文化というものですが、なんだか曖昧で漠然な気がします。

今日はそんな文化について、歴史から学んで見ましょう。

  1. 文明の踏襲
  2. 残り続ける文化
  3. まとめ

1.文明の踏襲 

まず始めに、人類の歴史は文化の歴史というよりも、文明の歴史なのでしょう。

そんな受け継がれる歴史の一端として、まず文明の誕生から見てみましょう。

四大文明なんて言葉はみなさん聞いたことがあると思います。

エジプト文明 インダス文明 メソポタミア文明 中国文明

のことですね。

大きな河川の辺りで成立したのがこれらの文明です。

ここから成立していく都市や国々は、文化の共同体よりも文明の共同体という言葉が適しているように思います。

なぜなら、人類は争いを行います。そこで、文化を持った共同体よりも文明を持った共同体のほうが有利に戦えることはなんとなくイメージできるでしょうか。

例えば、より高度な文明の国のほうが、宗教的な文化を持った国よりも強そうなイメージがあるでしょう。

さて、ここで疑問をもつ人がいるかもしれません。

文明とはなんだろう?

答えは...

物質的なものであると言えます。

文字や、製鉄、農具などからわかることでしょう。

そして、これらの物質的な優位性が敗者と強者を生み出し、途絶えることのない争いの歴史が続くのです。

2.残り続ける文化

次に、文化についてです。文化があれば争いに勝てるわけではないというのは、先に述べた通りです。

しかし、そんな文化が現代にも残り続けているのです。

さて、ここでの疑問は文化とはなんだろう?だと思われます。

答えは...

精神的なものです。

そして、ここで訂正をしておきたいことがあります。

文化は文明になり得なかった野蛮なものではないといことです。

確かに、高度な技術を持つ文明は、文化よりも進んでいるように見えるでしょう。

けれども、音楽や芸術などを発展させた豊かな感性を持つ文化は、争いの歴史である文明よりも受け継ぎたい歴史です。

3.まとめ

最後に、先人たちが発展させた文明は、私達の生活をより良いものにしてくれたことに感謝しつつも、先の見えない未来に対して無限大の知恵となり得る文化は、文化の魅力であるのかも知れません。

いま、足元に兵どもが夢の跡を偲び、高層ビルの林立する市街の発展を展望するとき、己を歴史に位置づけて、うたた感慨の無量なるものを覚えます。