徒然なる世界史② 現代に残る文明と文化
こんにちは、たそです。
日本では、文化という言葉をよく耳にしますね。
例えば、和から連想される事柄やアニメ、おもてなし、また、困っている人を見かけたら自分も困ってしまい、見て見ぬふりをするなんてことも日本人の文化かもしれないですね。
米の人類学者であるベネディクトは、日本を「恥の文化」、欧米を「罪の文化」であると言っています。なかなか的を得た言葉だと思います。
さて、そんな人類の産物である文化というものですが、なんだか曖昧で漠然な気がします。
今日はそんな文化について、歴史から学んで見ましょう。
- 文明の踏襲
- 残り続ける文化
- まとめ
1.文明の踏襲
まず始めに、人類の歴史は文化の歴史というよりも、文明の歴史なのでしょう。
そんな受け継がれる歴史の一端として、まず文明の誕生から見てみましょう。
四大文明なんて言葉はみなさん聞いたことがあると思います。
のことですね。
大きな河川の辺りで成立したのがこれらの文明です。
ここから成立していく都市や国々は、文化の共同体よりも文明の共同体という言葉が適しているように思います。
なぜなら、人類は争いを行います。そこで、文化を持った共同体よりも文明を持った共同体のほうが有利に戦えることはなんとなくイメージできるでしょうか。
例えば、より高度な文明の国のほうが、宗教的な文化を持った国よりも強そうなイメージがあるでしょう。
さて、ここで疑問をもつ人がいるかもしれません。
文明とはなんだろう?と
答えは...
物質的なものであると言えます。
文字や、製鉄、農具などからわかることでしょう。
そして、これらの物質的な優位性が敗者と強者を生み出し、途絶えることのない争いの歴史が続くのです。
2.残り続ける文化
次に、文化についてです。文化があれば争いに勝てるわけではないというのは、先に述べた通りです。
しかし、そんな文化が現代にも残り続けているのです。
さて、ここでの疑問は文化とはなんだろう?だと思われます。
答えは...
精神的なものです。
そして、ここで訂正をしておきたいことがあります。
文化は文明になり得なかった野蛮なものではないといことです。
確かに、高度な技術を持つ文明は、文化よりも進んでいるように見えるでしょう。
けれども、音楽や芸術などを発展させた豊かな感性を持つ文化は、争いの歴史である文明よりも受け継ぎたい歴史です。
3.まとめ
最後に、先人たちが発展させた文明は、私達の生活をより良いものにしてくれたことに感謝しつつも、先の見えない未来に対して無限大の知恵となり得る文化は、文化の魅力であるのかも知れません。
いま、足元に兵どもが夢の跡を偲び、高層ビルの林立する市街の発展を展望するとき、己を歴史に位置づけて、うたた感慨の無量なるものを覚えます。